医療法人の設立は、個人クリニックからステップアップする大きな転機です。
しかし、設立に際しては法律上の厳格な要件や、県による審査をクリアしなければなりません。
この記事では、福岡県での医療法人設立の要件と審査のポイントを行政書士が解説します。
✅ 医療法人設立に必要な基本要件(福岡県の場合)
■ 医療法人の目的
営利目的ではなく、地域医療の発展や公共性のある運営が前提となります。
■ 設立時の人員構成
- 社員(出資者):原則3名以上必要です(配偶者など親族でも可)
- 理事・監事:法人の役員として、複数名必要です
※理事長は医師・歯科医師であることが求められます。
■ 財産要件
- 医療機器や施設の見積書・契約書などを基に、十分な財政的基盤があること
- 設立時の財産目録の提出が求められます
■ 診療所や病院の確保
- 設立後に運営する診療所・病院などの所在・内容が明確であること
- 福岡県では、同じ場所で1年以上の診療所等を運営した実績が必要となります
🔍 審査でチェックされるポイントとは?
福岡県での医療法人設立にあたっては、以下のような審査項目が重視されます:
1. 📄 提出書類の正確性
書式・添付資料・記載内容に一字一句の不備も許されないレベルで審査されます。
2. 👥 適格な役員構成か
- 理事会の構成が適切か(医師の割合、外部性の確保)
- 利益相反が発生していないか(家族経営に偏りすぎていないか)
3. 💼 財務面での健全性
- 債務超過でないこと
- 設立後も安定運営が見込まれる事業計画
4. 🏢 社会的信頼性
- 設立発起人や理事に過去の問題(行政処分など)がないか
- 公共性の高い運営姿勢があるか
📅 福岡県での審査スケジュール(例年)
福岡県では、年2回の設立受付が行われています。
【前期】
- 6月上旬:設立説明会
- 6月下旬:個別相談
- 7月下旬:仮申請
- 8月下旬:本申請
- 10月上旬:医療審議会
- 10月下旬:認可
【後期】
- 10月上旬:設立説明会
- 10月下旬:個別相談
- 11月下旬:仮申請
- 12月中旬:本申請
- 翌年2月上旬:医療審議会
- 3月上旬:認可
※スケジュールは毎年変更の可能性があるため、必ず最新情報をご確認ください。
🤝 医療法人設立は専門家への相談が確実!
医療法人設立は書類の精度・審査対策・スケジュール管理が命です。
当事務所では…
- ✅ 福岡県の医療法人設立に特化した行政書士が対応
- ✅ 登記は提携司法書士と連携し、ワンストップサポート
- ✅ ご希望があれば、医業に特化した税理士等もご紹介可能
- ✅ 認可後の保健所への届出まで一括で対応